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人権啓発DVDの紹介

2021/05/18


(2)ハラスメント・しない、させないための双方向コミュニケーション

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1.テーマ      人権全般

2.教 材

(1)タイトル
お互いを活かし合うための人権シリーズ②
ハラスメント・しない、させないための双方向コミュニケーション (26分)

(2)制  作
企画・制作  東映株式会社 教育映像部
制作協力   オーブンアイズ合同会社
制作年    2019年
定価     66,000円(税抜)
問合わせ先  東映株式会社 関西営業推進室

(3)内  容
チャプター1 セクシュアル・ハラスメント アウトに気づく・アウトを知らせる
男性だけの部署に異動してきた若い女性社員に早く馴染んでもらうため、部長がケーキをご馳走すると誘いますが断られます。後日、残業中の彼女に部長がケーキを持って現れますが、不快になる彼女に部長は気づきません。このコミュニケーションのズレについて考えます。

チャプター2 マタニティ・ハラスメント 言葉はお互いのために
妊娠し、つわりに苦しんでいる部下の社員に出産経験のある上司が業務分担を提示しました。数日後、部下が急なつわりで会社を休みます。翌日、上司の「迷惑がかかる」という言葉に部下は傷つきます。この場合のハラスメントにならないための双方向コミュニケーションについて考えます。

チャプター3 パワー・ハラスメント 違うからこそ伝えあう
課長に確認をとらず業務を進める部下に課長はストレスを感じています。その一方で、部下は仕事を任された認識と自分の裁量で進めたいという思いがあり、不満を持っていました。このような場合、部下から上司への「報・連・相」が必要ですが、上司から部下に対しても命令、解説、援助(「命・解・援」)が必要だと課長は思い出します。お互いに歩み寄り、ズレを修正することについて考えます。

3.ねらい
2020年6月(中小企業は2022年4月)から「パワハラ防止法」が施行され、企業にとってハラスメントを防止することが以前にも増して、大きな課題になっています。ハラスメントをしないためには相手の立場を尊重した上で自分の意志をきちんと伝えることが大切ですが、ハラスメントをさせないコミュニケーションの手法もこの作品では描いています。自分に思い込みや偏見があるかもしれないことを自覚するのは重要ですが、それ以上にお互いの思いのズレを修正していく双方向コミュニケーションがハラスメントの防止になることを学ぶことができます。

4.話し合いのポイント 
相手の立場を尊重した上で、どのように自分の意志を伝えることがハラスメントをしないために大切なのかについて考えてみましょう。
以 上

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【参考資料】
■データで見るハラスメント
各調査からハラスメントの動向を参考にしてください。

・パワー・ハラスメントの経験の有無
2016年度の調査では、過去3年間に「パワー・ハラスメントを受けたことがある」という回答は全体の32.5%、「見たり、相談を受けたことがある」という回答は30.1%でした。

・労働総合相談センターに寄せられた「いじめ・嫌がらせ」の相談件数は、2009年度は約3万6千件でしたが、10年後の2019年度は約8万7千件と年々増加傾向にあります。

・2019年度の都道府県の労働局での相談件数では、セクシュアル・ハラスメントが7,323件と最も多く、次に婚姻・出産等に関するハラスメントの相談が4,769件となっています。

厚生労働省 あかるい職場応援団 ハラスメント基本情報「データで見るハラスメント」